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塩分補給は大切ですが、取りすぎ注意 白身魚の塩煮
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白身魚の塩煮。※221kcal、塩分1.6グラム(1人分)
煮魚というと、しょうゆ、みりんなどで甘辛く煮たものが主流ですが、沖縄料理では塩と泡盛で煮る「マース煮」があります。「マース」は沖縄の言葉で塩。グルクン(たかさご)やエーグワー(アイゴ)などの白身魚のうろこや内臓をとって鍋に入れ、塩、泡盛、しょうがの薄切りとともにヒタヒタの水を注いで煮ます。これにシークワーサーやレモンなどの柑橘(かんきつ)類や酢をかけて食べます。それをまねたのが白身魚の塩煮です。暑い夏に、あっさりといただけます。
もう1品の豚しゃぶも、ポン酢しょうゆではなく、塩ポン酢でさっぱりといただきます。柑橘果汁は手に入るものを2種くらいブレンドすると美味。塩加減は果汁の10%くらいが目安です。ちなみに塩ポン酢1食分の目安は大さじ1で塩分1.4グラムです。
さて、今回は塩で味つけする料理をご紹介しましたが、気にしたいのは日常の塩分の摂取量です。熱中症の予防ということで、塩が入ったキャンディやドリンクが数多くあります。
確かに、暑い中激しい運動をしたり、肉体労働をする場合は、水分だけでなく汗で失われるミネラル(カリウムや塩に含まれるナトリウムなど)を補う必要がありますが、そうでなければ、余分に塩分を取る必要はありません。そうでなくても私たち日本人の塩分摂取量は厚生労働省の定める目標(現在、男性9グラム未満、女性7.5グラム未満)より2グラムほど多いのが現状で、高血圧や胃がんのリスクを高めています。塩をはじめ、塩分が含まれる調味料は、計量するなど意識して使いましょう。
※摂取基準の改定で2015年からは、男性8グラム未満、女性7グラム未満とさらに目標摂取量は低くなります。(文:管理栄養士 牧野直子/SANKEI EXPRESS)
※221kcal、塩分1.6グラム(1人分)
鯛(または金目鯛)のアラ 400グラム
コンブ(5センチ角) 1枚
水 1と1/2カップ
泡盛(なければ酒) 1/4カップ
塩 小さじ1/2
ショウガ 1片(半分は薄切り、残りは千切り)
シークワーサー 1個(半分に切る)
〔1〕アラは熱湯にさっとくぐらせ、水洗いする。
〔2〕鍋にコンブ、分量の水、泡盛、塩を入れて煮立てる。〔1〕とショウガの薄切りを入れ、落し蓋をして弱火で中まで火が通るまで15分ほど煮る。器に盛り、千切りのショウガ、シークワーサーを添える。
☆アラがない場合は、切り身でもよい。
☆シークワーサーがなければレモンやほかの柑橘類でもよい。
※141kcal、塩分1.4グラム(1人分)
豚ロースしゃぶしゃぶ用肉 100グラム
水菜(ざく切りにする) 1株
塩ポン酢 適宜
ネギの青い部分 1本分
ショウガ(薄切り) 3、4枚
酒 1/4カップ
〔1〕湯を沸かし、ネギ、ショウガ、酒を加え、再び煮たったら豚肉をさっとゆでて、ざるにあげ、冷ます。
〔2〕水菜を盛り合わせ、塩ポン酢を添える。
※25kcal、塩分9.9グラム(全量)
レモン、すだち、かぼす、ゆずなどの果汁 1/2カップ
塩 10グラム
《材料》を混ぜ合わせる。
☆豚肉の焼き肉、しゃぶしゃぶや白身魚などに合う。
☆冷蔵庫で3~4日保存可。