SankeiBiz for mobile

アルゼンチン発 個性派シンガー・ソングライター マリアナ・バラフ、フリアン・モウリン

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのエンタメ

アルゼンチン発 個性派シンガー・ソングライター マリアナ・バラフ、フリアン・モウリン

更新

アルゼンチン生まれのシンガー・ソングライター、マリアナ・バラフ(提供写真)  個人的にずっと追いかけている南米アルゼンチンの音楽シーンは、知れば知るほど面白い。タンゴやフォルクローレといった民族的な薫りのする音楽はもちろん、ジャズやロックにいたるまで個性派がずらりとそろっているからだ。なかでもシンガー・ソングライターの充実ぶりは顕著。もともとアルゼンチンには器用な人が多いのだが、自作自演はもとよりあらゆる楽器を弾きこなすマルチミュージシャンでもあることが多い。今回は、そんな才能豊かな2人を紹介しておこう。

 先鋭と伝統を融合

 マリアナ・バラフは、何度か来日公演も行っているのでご存じの方も多いだろう。父親が有名なジャズサックス奏者という音楽一家に生まれ育ち、幼い頃より伝統的なフォルクローレのパーカッションを学んだ。さまざまなセッションに参加した後、2002年にソロデビュー。フリージャズからエレクトロニカといった先鋭的な音楽の要素を、トラディショナルなサウンドと融合させる手腕は見事としかいいようがなく、国内外で大きな評価を得ている。ここ近年は数々の楽器を使い分ける技術も習得し、最新作「バジスタ~谷に住む女」もほぼ一人で多重録音して作り上げた。オーソドックスなフォルクローレがあるかと思えば、ビョークを思わせる実験的なサウンドを取り入れるなど、とにかく多彩な楽曲群が圧倒的。6月には来日公演が予定されており、この丁寧に作り込んだ歌の世界が、どのように再現されるかが楽しみだ。

 独自の世界観

 12年にソロデビューしたフリアン・モウリンも、個性的なシンガー・ソングライターの一人だ。彼の場合はもう少しロック色が強く、ブエノスアイレスで活況を見せるインディ・ロック・シーンで評価されている。UKロックからブラジル音楽まで多様な要素を取り入れながら独自の世界観を作り上げるのだが、2作目「スール・ソラール」は、そんなフリアンの才能がさらに大きく開花したという印象が強い。ギター、ドラム、キーボードとあらゆる楽器を駆使しながらも、多くのゲストミュージシャンを招いてカラフルなアレンジを施し、どこかファンタジックな味わいの歌を披露する。さりげなくフォルクローレをにおわせるセンスも心憎い。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS

 ■Mariana Baraj アルゼンチン生まれのシンガー・ソングライター、パーカッション奏者。さまざまなミュージシャンと共演した後、2002年にソロデビュー。以来、伝統と革新をミックスした斬新な作風で評価を得ている。6月には4度目となる来日ツアーが決定している。

 ■Julian Mourin アルゼンチン生まれのシンガー・ソングライター。2004年にチュカーロというグループでデビューを果たし、その後ソロに転向。2012年に発表したアルバム「マテ・デ・メタル」が大きく評価され、インディシーンで確固たる地位を築いている。

 ■くりもと・ひとし 音楽&旅ライター、選曲家、ビルボードライブ企画プランナー。2年間の中南米放浪の経験を生かし、多彩なジャンルで活動中。情報サイト、All Aboutでアルゼンチンのガイドを担当。最新著書は「アルゼンチン音楽手帖」。

ランキング