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【田中大貴アナの「すぽると!」こぼれ話】川崎宗則選手が直伝 小豆島から甲子園へ

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【田中大貴アナの「すぽると!」こぼれ話】川崎宗則選手が直伝 小豆島から甲子園へ

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 1月29日。選手たちに胴上げされる彼を見て、胸に熱いものがこみ上げてきました。はにかみながら笑うその表情は、15年前と全く変わっていませんでした。

 香川県立小豆島(しょうどしま)高校。瀬戸内海に浮かぶ小さな島の学校に赴任した杉吉勇輝監督が率いる野球部は今春、選抜甲子園に21世紀枠で選出され、初の甲子園切符をつかみ取ったのです。杉吉は、慶大時代の野球部の2年後輩です。部の寮では、上級生と下級生が同じ部屋で生活し、同じ部屋の後輩を「部屋っ子」と呼んでいます。杉吉は私と同じ部屋になり、18歳のときから付き合いが始りました。

 香川県内有数の進学校として有名な県立丸亀高で甲子園に出場した彼の第一印象は、「意志の強さを感じさせる男」でした。野球も勉学も、自らの道を努力と精神力で徹底的にいそしむ人間でした。「部屋長」だった私にとっては全く手のかからない部屋っ子でした。

 さらに、私たち上級生が深夜遅くまで部屋で酒を飲んでいても、隣で“爆睡”できる神経のずぶとさは、香川の田舎町でわんぱくに育てられたたくましさの表れと感じました。ただ、入学当初は小柄で線が細くて、打撃に力がなく、なかなか打球が外野の頭を越えない状況でした。「どうすれば、パンチ力が養えるますか」。打撃に関して、特によく質問されたことを覚えています。

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  • フジテレビアナウンサー、田中大貴(だいき)さん(提供写真)
  • フジテレビ、夜のスポーツニュース番組「すぽると!」ロゴ(提供写真)

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