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再評価されるコンクリート舗装 高耐久・低コストで環境に貢献

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再評価されるコンクリート舗装 高耐久・低コストで環境に貢献

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 アスファルトが主流を占める道路舗装の材料として、コンクリートが見直されている。これまで日本ではあまり採用されてこなかったが、耐久性が高く、施工後を含むトータルコストを抑えられる点や、環境負荷が少ない点が再評価されつつある。国や地方自治体の厳しい財政事情や、環境負荷低減への社会的要請が高まっていることも、普及の追い風となっている。

 「関心の高さを再認識した」

 セメント協会でコンクリート舗装の技術開発にあたる吉本徹・研究所コンクリート研究グループサブグループリーダーは、6月16日に東京で行われた講習会の様子をそう振り返る。

 講習会は、日本道路協会がコンクリート舗装に関するガイドブックを発刊したのに伴い、7月15日まで8回にわたり各地で開催。吉本サブグループリーダーはこのうち東京を含む2回で講師を務め、最新技術などについて説明した。当日は満員状態で「大盛況だった」という。

 メンテナンス費抑制

 コンクリート舗装は耐久力があり、長持ちするのが最大の特徴だ。たとえば東京都八王子市内の国道20号(甲州街道)は、交通量の多さにもかかわらず、50年も大規模な修繕なしに利用され続けている。

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