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アクアライン20周年(上)値下げで交通量2倍に 千葉県知事「通行料800円の継続は絶対に必要」

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アクアライン20周年(上)値下げで交通量2倍に 千葉県知事「通行料800円の継続は絶対に必要」

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 「房総の魅力を発信する夢の道路。通行料金を値下げし利用を伸ばすことで、千葉の経済活性化の導火線になると思った」。東京湾アクアラインが開通から20周年を迎えるのを前に、森田健作知事はそう述べ、“夢の架け橋”に懸けた思いを振り返った。

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 恩恵

 東京湾を横断し、川崎市から木更津市を車でたった30分でつなげるアクアラインは、平成9年の開通当初、通行料金を「片道4千円」と設定。料金の割高さから利用者が伸び悩み、開通直後の1年間は、交通量が1日平均約1万1千台と、供用開始前の約2万5千台という予測を大きく下回った。

 なかなか点火しない需要を“爆発”させようと、森田知事が試みたのが、通行料を800円に引き下げることだった。21年の知事選の公約に掲げ、初当選後、満を持して首相官邸に足を運び、麻生太郎首相(当時)に直談判。

 「できるわけねえだろう」。渋る麻生首相に「できないなら、アクアラインをぶっ壊してくれ」と粘った。その後、親交の深い菅義偉官房長官の口添えもあり、21年8月、社会実験としてETC搭載普通車の通行料800円引き下げが開始。社会実験後も引き下げは続けられたが、森田知事は「実現したときは半分うれしかったが、成果が出なければ大変だと、半分は身が引き締まる思いだった」と振り返る。

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