海外情勢

バングラデシュ、中国へ傾斜増す ハシナ首相「さらなる投資を期待」

 バングラデシュでは、初代大統領で建国の父とされるムジブル・ラーマン氏の長女であるハシナ首相が3期目の終盤に差し掛かり、中国への傾斜が増している。巨大経済圏構想「一帯一路」を進める中国にとって、バングラが欠かせない国であることが背景にある。現地紙デーリー・スターが伝えた。

 ハシナ首相は、新任の駐バングラ中国大使が首相官邸を訪問した際に、「中国はバングラの重要な開発パートナーであり、中国からのさらなる投資を期待している」と語った。

 また、バングラでは多くの巨大プロジェクトが中国の支援によって行われていることを指摘し、「バングラの経済特区は、とりわけ中国の投資のために割り当てられている」と強調した。

 バングラにとって中国は最大の貿易相手国でもある。ハシナ首相は2010年に訪中し、中国との包括的協力協定に調印した。

 習近平国家主席も16年に中国の国家主席としては30年ぶりにバングラを訪問している。また17年には、中国の王毅外相がバングラを訪問してハシナ首相と会談を行うなど、両国は関係を深めている。(ニューデリー支局)

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