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ドイツ銀再建、合併で後押し 独政府、コメルツ銀との具体策検討

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ドイツ銀再建、合併で後押し 独政府、コメルツ銀との具体策検討

配信元:ブルームバーグ 更新

 ドイツ政府は、ドイツ銀行の再建を後押しする狙いで、コメルツ銀行との合併を容易にする方法を検討していると関係者が明らかにした。

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 ショルツ財務相やドイツ銀のゼービング最高経営責任者(CEO)を含むハイレベル協議で、ドイツ2大銀行の合併を政府が支援する具体的な方法が検討されている。

 合併に必要な手続きにかかる費用を引き下げる法改正などが、具体策として挙がっていると関係者が述べた。

 関係者は、合併協議は調査段階で、既存株主や新たな株主から投資を募るなど別の可能性も引き続き検討されているとした。ドイツ財務省とコメルツ銀はいずれもコメントを控えた。ドイツ銀は向こう1年半の間に大規模な戦略的動きを取ることはないとした、ゼービングCEOの過去の発言を引用して答えた。

 小売業の株主を代表する団体Sdkのマルクス・キーンル副CEOは、「両行の営業形態は補完的関係にあり、規模の拡大という点では良い。しかし両行とも経営に問題を抱えており、再編コストにより数年間は無配当となると思われるため、合併はメリットよりデメリットが大きいと考えている」と話した。

 業務内容が重複する2大銀行の合併説は、ドイツ銀が収益の縮小と難航する支出削減の悪循環から抜け出せるという期待を薄める。

 ドイツ銀株価は今年、50%以上下げ、資金調達コストは上昇した。しかしブルームバーグの報道直後の12日のフランクフルト証券取引所でドイツ銀の株価は前日比6.5%上昇の7.91ユーロまで買われた。コメルツ銀も7.1%上げた。

 関係者の今年初頭の話では、ドイツ銀は合併を容易にするために持ち株会社化を検討している。これには資産の再評価が必要で、多額の税負担の問題が浮上する。関係者によると、現在の協議内容には税制面でのデメリットを制度調整により少しでも解消できる持ち株構造の構築も含まれる。

 ドイツメディアは国によるドイツ銀の株式取得を予測している。ただ、議会の強い反発が予想され、可能性は極めて低い。

 ショルツ財務相は輸出型経済を支える強い銀行が必要と繰り返し、2行合併への支持をほのめかす。金融危機などで海外投資家が資本を引き揚げても国内企業に資金提供を続けられる強い銀行を国内に持つことにつながるため、コメルツ銀の筆頭株主である政府もこの方針を後押しする。

 ゼービングCEOは、来年までは独自目標の達成に集中したいとし、大きな戦略的動きは当面意味をなさないと表明している。一方で、関係者は、目標が達成できない場合は計画を再考すると個人的に語ったと話した。(ブルームバーグ Eyk Henning、Birgit Jennen)

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  • フランクフルトにあるドイツ銀行の本部(ブルームバーグ)

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