国内

米景気認識を下方修正 FRB、製造活動が低下

 米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、全国12地区の連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)を公表し、米国の景気は「わずかから緩やかに拡大した」との判断を示した。前回の「緩やかに拡大した」から下方修正した。貿易摩擦長期化や世界経済減速を背景に「製造業の活動が徐々に低下している」とした。

 報告は29、30日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決める際の討議資料になる。企業の景況感が悪化しており、FRBは追加利下げの是非を慎重に検討するとみられる。

 報告によると、雇用は「わずかに拡大した」とし、前回の「緩やかに拡大した」から引き下げた。運輸業や製造業の採用活動が低調だった。

 また「多くの企業が向こう半年から1年の景気見通しを下げた」という。一方、個人消費は堅調だった。各地の報告では貿易摩擦への言及が目立った。(共同)

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