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野党、米農産物要求を懸念 参院委で貿易協定審議
参院外交防衛委員会で21日、日米貿易協定の承認案の審議が始まった。日米両政府は今回の協定が国会承認を得て来年1月に発効した後、4カ月以内に「第2弾交渉」に向けた協議を終了させる目標を掲げている。野党は米側が日本に農産物で一層の市場開放を迫る恐れがあると懸念した。
立憲民主党の白真勲氏は、協定に「米国が将来の交渉で、農産物に関する特恵的な待遇を追求する」と明記していることを問題視した。
茂木敏充外相は「米国の意図を単に記載しただけだ」と反論。「日本が受け入れ、合意した表現にはなっていない」と述べた。第2弾交渉で扱うテーマに農産物関税を含むことは想定していないとも訴えた。