株価・外為

東証続落、円高に警戒 企業決算の不振も重荷

 29日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。円高ドル安進行が警戒され、新型コロナウイルス感染拡大に伴う上場企業の決算の不振も重荷となった。一時は200円近く下げて2万2500円を割り込んだ。

 午前10時現在は前日終値比135円45銭安の2万2521円93銭。東証株価指数(TOPIX)は13・43ポイント安の1555・69。

 景気の先行き懸念から28日の米株式市場が下落し、投資家の慎重姿勢が波及した。円相場は一時1ドル=105円近辺の円高水準で推移し、輸出関連企業の収益が圧迫されるとの観測を招いた。

 国内大手企業が28日に開示した決算は世界的な不況が響き、総じて振るわなかった。29日の東京市場ではファナック、日産自動車、キヤノンが大きく値下がりし、市場心理を冷やした。

 一方、半導体関連の一角は業績拡大期待から買われ、相場を支えた。

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