ニュースレビュー

7.26~30 国内

 ■大阪で総合取引所が始動

 日本取引所グループは27日、傘下の大阪取引所で金などの商品先物の取り扱いを始め、デリバティブ(金融派生商品)と商品先物を初めて一元的に取引する総合取引所が始動した。国内の商品先物取引は低迷が続いており、投資家の利便性を高めることで市場の活性化を目指す。

 ■日産、通期6700億円赤字見通し

 日産自動車は28日、2021年3月期の連結最終損益が6700億円の赤字になるとの見通しを発表した。前期に続き2年連続の巨額赤字となる。新型コロナウイルスの感染拡大による販売不振が要因。「第2波」を前提にしておらず、業績がさらに下振れる可能性がある。

 ■三越伊勢丹は600億円赤字見通し

 三越伊勢丹ホールディングスは29日、2021年3月期連結最終損益が600億円の赤字になるとの見通しを発表した。通期の赤字は2年連続となる。新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言解除を受けて、店舗営業を再開したが影響が21年3月末ごろまで続く。

 ■フィッチ、日本国債見通し引き下げ

 欧州系格付け会社のフィッチ・レーティングスは29日までに、日本国債の格付けの見通しを「安定的」から「弱含み」に引き下げたと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞に加え、2度の補正予算に伴う財政赤字の拡大が要因とした。

 ■ANA、4~6月期1088億円赤字

 ANAホールディングスが29日発表した2020年4~6月期連結決算は、最終損益が1088億円の赤字(前年同期は114億円の黒字)に転落した。赤字幅は03年度から開示している四半期ベースで最大。新型コロナウイルスの感染拡大で、国際線を中心に旅客数が激減した。

 ■トヨタ、上半期で6年ぶり世界首位

 自動車大手3グループの2020年上半期(1~6月)の世界販売台数が30日出そろい、トヨタ自動車グループが上半期としては6年ぶりに世界首位となった。トヨタグループは前年同期比21.6%減の416万4487台。新型コロナウイルスの影響は他社と比べると小さかった。

 ■景気、18年11月から後退

 政府は30日、有識者らによる研究会を開き、第2次安倍政権が発足した2012年12月に始まった景気拡大期間が18年10月に終わり、翌11月から後退局面に入ったと認定した。期間は71カ月となり、戦後最長記録である「いざなみ景気」の73カ月に届かなかった。

 ■東京都、酒類提供店に時短営業要請

 東京都の小池百合子知事は30日、臨時の記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染状況悪化を踏まえ、酒類を提供する都内の飲食店やカラオケ店を対象に営業時間を午前5時から午後10時に短縮するよう要請した。期間は8月3日~31日。応じた店舗には協力金20万円を支払う。

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