国内

コロナワクチン1億回分以上 政府が英アストラゼネカと供給合意へ

 厚生労働省が英製薬大手の「アストラゼネカ」が開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、1億回分以上の供給を受けることで近く同社と合意する方向となったことが6日、分かった。同社は早ければ9月中の海外での実用化を目指しており、日本国内でも今月から臨床試験を始める見通しだ。

 厚労省が供給を受けるのは、アストラゼネカと英オックスフォード大学が開発を進めている新型コロナのワクチン。接種が必要な回数は1回か2回になる予定で、5千万人分以上に相当する計算となる。

 日本国内で感染が再び拡大している中、ワクチンの安定的な確保が課題となっている。政府は7月、米製薬大手のファイザーが新型コロナのワクチンの開発に成功した場合、来年6月末までに6千万人分の供給を受けることで基本合意しており、今回が2社目となる。

 加藤勝信厚労相は6日、同省の会合で「他社も含めて鋭意、協議を行い、安全で有効なワクチンを早期に供給、接種できる環境づくりに努力していきたい」と述べた。政府は今後もワクチン確保に万全を期す方針だ。

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