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Go To東京追加、東北の観光関係者からも期待の声

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に1日、東京発着の旅行が追加された。秋の行楽シーズン本格化を前に、東北各地の観光地でも利用客回復への期待は大きい。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大は依然として収束の見通しが立たないことから、観光地では感染防止対策の徹底がさらに求められることになりそうだ。

 日本三景の一つに数えられる観光地「松島」(宮城県松島町)ではこの日、人気の「島巡り遊覧船」などを楽しむ観光客の姿が見られた。

 遊覧船を運営する「松島島巡り観光船企業組合」の中島一都さん(41)は「東京からの観光客が増えれば、首都圏でも(旅行に)行きづらさを感じていた人が訪れやすくなると思う。地域共通クーポンを使える場所も多いので、特に週末には多くの人に来てもらえると思う」と期待を寄せる。

 同船では6月の営業再開から検温や乗船名簿の作成、乗船人数を半分にするといった感染防止対策を続けており、中島さんは「観光客にも多くの協力をいただいている。安心してきてもらいたい」と語った。

 青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」では、「青森ねぶた祭」が中止になったことで7、8月の客足は前年同月比7割減、9月はやや持ち直して同5割減となった。担当者は「(東京追加で)来館者が増えることを期待しながら、万全の体制を取りたい」として、これまで通り来館者の検温などの感染防止対策を徹底するという。青森県観光連盟の高坂幹専務理事は「花見や祭りが中止になり、10月は紅葉シーズンで一番良い季節。観光客を温かく迎え入れたい」としている。

 中尊寺や毛越(もうつう)寺などの世界遺産を抱える岩手県平泉町は、首都圏からの観光客が多い。平泉観光協会の山平浩二事務局長は「コロナ禍で町内全体の観光収入は9割減。(東京追加は)基本的にはウエルカム」と歓迎する。9月の4連休で観光客は4~5割に回復したが、山平事務局長は「過大な期待は禁物」と語った。

 秋田県を代表する観光地の仙北市角館町。田沢湖・角館観光協会の桑島功専務理事は「感染拡大地域との往来に慎重な県の方針もあり、8月は主に県内からの観光客が戻り始めた。9月になると、仙台圏や首都圏からも徐々に(観光客が)戻り始めた」と分析した上で、「東京からの観光客の比率は大きいので、感染防止対策を徹底しながら紅葉シーズンに向けて呼び込みを図りたい」と話した。

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