国内

中露艦隊が太平洋側を南下、ヘリ発着も 防衛省警戒

 防衛省統合幕僚監部は21日、津軽海峡を18日に通過した中国とロシアの海軍艦艇計10隻が太平洋側を南下し、21日午前4時ごろ、太平洋上にある東京都の須美寿島と鳥島の間を西に向かったのを確認したと発表した。中露両国の艦艇が、日本海側から太平洋側にかけて広範囲で活動するのは異例で、防衛省は警戒を強めるとともに意図を分析している。

 防衛省によると、須美寿島の南西約50~100キロの海域では、中国とロシアそれぞれのフリゲート艦からヘリコプターが発着艦した。航空自衛隊が戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて対応した。自衛隊に対する危険な行動はなかった。

 防衛省制服組トップの山崎幸二統合幕僚長は21日の記者会見で、中露の航行に関し「高い関心を持って注視し、警戒監視に万全を期す」と述べた。

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