働き方ラボ

幸せに働くために… 嵐の活動休止から学ぶ「転身」の流儀

常見陽平

 個人的には、私は今回の活動休止には大賛成だ。嵐とは違う場の5人を見たいし、成長・変化して再始動する姿も見てみたい。新しいユニットやコラボが生まれることにも期待している。なんせ、SMAPの時のような泥仕合は見たくない。活動休止する2020年12月31日までに、どのような嵐を見せてくれるのかも楽しみだ。

 舞台裏の真相はともかく、今回の嵐の活動休止は少なくとも印象は好印象だった。ポジティブな決断だったといえるだろう。

 嫌になる、飽きる前の転身のススメ

 この嵐の引き際に私達が学ぶべきことは何か? それは「転身」の流儀だ。「君たちはどうやめるか?」と問われているかのようだ。

 完全に嫌になったから辞めるのではない。人間関係やコンディションが最悪の状態になる前に辞めるという引き際から学びたい。

 自分自身も何度も転職してきたし、数々の転身を見てきた。まず、気をつけたいのは、後先考えずに退職し、失業しながら転職活動を続けることだ。辞めることは否定しない。いまだにブラック企業は存在する。使い潰され、精神や肉体が壊されてしまうと再起不能になってしまうかもしれない。逃げることも立派な選択肢である。

 もっとも、離職しながらの転職活動は生活の不安から逃げられない。転職先から足元を見られ、年収などの条件面で買い叩かれることもある。在職しながら、現在の職場や仕事を直視しつつ、今、取り組んでいる仕事で何かを達成する瞬間や、飽きてしまう瞬間を視野に入れつつ、次の転身を考えたい。

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