働き方ラボ

幸せに働くために… 嵐の活動休止から学ぶ「転身」の流儀

常見陽平

 転身は別に転職とイコールではない。異動という手だってある。企業によっては、時期的に経営幹部や管理職の異動や昇進・昇格はもう決まってしまっているが、中堅~一般の社員は今からでも人事異動を実現する可能性だってある。異動したい部署があるならば、その責任者や管理職に直談判する手もある。

 私は数々の異動武勇伝を見聞きしてきた。私自身で言えば、友人の結婚パーティーで役員にご挨拶しアピールしたこともある。カラオケボックスの廊下で希望部署の事業部長と遭遇し、異動先への熱い想いと、渾身の宴会芸を披露して異動を勝ち取った者、VIP取引先の部長に「○○君を○○部に異動させてください」という電話をかけさせた者、役員を呼び出し乾杯した直後に「辞めます」と言ったあと、やりたいことをプレゼンし異動を決めた者など、武勇伝は枚挙に暇がない。転職も同様だ。中には、不倫相手にお願いしたというかなり黒に近いグレーなやり方をした者もいるのだが。

 異動は転職ほど環境が劇的に変わらないし、様々な手続きも不要なので、リスクなく次の道に進むことができる。転職を考えている人も、異動という選択肢も考えておきたい。

 考えてみると、嵐の場合も「組織変更」や「異動」に近いものだ。今のところ、5人の誰もジャニーズ事務所を退所しないのだから。

 というわけで、幸せに働くということを勝ち取るためにも、嵐に学んで嫌になる前、飽きる前の転身を考えよう。この春、転身で嵐を起こせ!

【プロフィル】常見陽平(つねみ・ようへい)

常見陽平(つねみ・ようへい)千葉商科大学国際教養学部専任講師
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。

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