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りそな銀、企業内大学を設立 個人顧客取り込みへ人材育成

 りそなホールディングス(HD)の東和浩社長は28日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、りそな銀行に行員の教養を高める企業内大学を7月に設立することを明らかにした。顧客と円滑にコミュニケーションを取る能力を磨いて主に高齢富裕層を取り込み、強みであるリテール(個人向け業務)分野を強化する狙いだ。

 企業内大学「りそなアカデミー」では、税制などの金融知識に加え、人形浄瑠璃などの伝統芸能やワインなどの「教養」も充実させる予定。顧客の趣味・嗜好(しこう)に合わせて会話するスキルを身に付けさせる。東氏は「金融知識だけではなく全体の人間力を上げていく必要がある」と教養の重要性を強調した。

 日本の家計金融資産の約3分の2は60歳以上の高齢者が保有しているとされる。シニアが興味があると思われるジャンルに強い行員を育成して高齢富裕層や中小企業経営者を取り込みたい考えだ。

 東氏は「時間がかかり、簡単にできないからこそ他行との差別化になる」と人材育成に注力する理由を説明する。

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