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満員電車よさらば 船でゆったり通勤、五輪にらみ社会実験

 朝の通勤電車はつらい。猛暑の中で乗り込んだ満員電車で、汗だくの乗客と触れ合うのは地獄だ。涼しげな川辺を望みながら、ゆったりと船で会社に行けたら-。そんな都の社会実験を体験してみた。東京の交通混雑緩和は、来年の東京五輪・パラリンピックでも喫緊の課題。船での通勤・通学が日常の風景になる日は来るのだろうか。(松崎翼)

 早朝の曇り空。雨は大丈夫かなと一抹の不安を抱えながら、船が発着する日本橋へ向かった。屋根のない船。雨が降った場合は、ポンチョを貸してくれる。もちろん屋根付きの船もあり、コンセントなども完備されているという。

 眺望と心地いい風

 事前に予約した乗客30人ぐらいが船に乗り込んだ。「ボー」という汽笛とともにゆっくりと動き出す。川幅の狭い首都高速の下をしばらく航行する。午前9時前でちょっと遅かったためか、乗客は高齢者が多く、通勤とみられる人は5人ほどだった。係員によると、もっと早い時間帯だとサラリーマンの割合が高いらしい。

 10分ほどで隅田川に入ると、一気に視界が開けた。水は濁っているが、吹き抜ける風が心地いい。両岸に見えるのは、超高層マンションやビル群といった東京ならではの光景だが、眺めも良く、自然と気分も高揚する。

 特徴豊かな橋の下をくぐるのも面白い。思わず身をかがめてしまうほど水面との距離が近い橋もあり、「ぶつかりそうだ。大丈夫かな」と冗談めかす乗客も。出発から約25分。大規模再開発事業地区「晴海アイランド トリトンスクエア」近くの朝潮運河船着場に到着した。

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