ビジネスパーソン大航海時代

メガバンクを経てコミュニティ起業家へ 令和の新しい生き方~航海(12)

小原聖誉
小原聖誉

 「事業の継続には支障がありません(笑)。コミュニティが形成されているのでみなさん継続的に参加いただけていますしその輪が広がっています。ただ、根本的に私はお金に関心が弱くなっているので輪が広がることに喜びを感じています。いまなら生きていて良かったと真っ直ぐに言えます」

 一人ひとりが生き方を取り戻し日本から世界を変えていく

 ご自身の使命をもって活動された結果どのような景色が見えてきましたか?

 「作っているのは人の繋がりだということです。自分は起業にこだわっていたわけではなく、組織の形・手段でしかないとわかってきました。ですからパパの育児コミュニティを運営する社団法人PtoC(Papa to Children)も作っていますし、銀行に感謝していますのでそれを形にする組織である“SMBCベンチャー会”というものも主宰させていただいています」

 なるほど…一見するとバラバラなように見えますが今までのお話を伺うと点が線になっている気がします。すごい。

 「PtoCもSMBCベンチャー会も、原型は“X”なんです。深層対話からの深いメンバーが集まるコミュニティ作りを通じて、深層対話せずとも共通テーマがあれば深いメンバーが集まりコミュニティは活性化しますからね」

 お金ドリブンではなく、コミュニティ起業家の真骨頂と言えますね。川元さんはこれから何を目指しますか?

 「良質なコミュニティとは、“人の深い繋がりによって創出される価値と感謝が循環する体系”だと捉えはじめました。これは仕組み化できるかもしれません。実際に他大手銀行さんでもベンチャー会が開催され始めています。そのような形で私以外でも良質なコミュニティ作りをしたい方が出てくる世の中になればと思っています。お金だけ以外の繋がりのほうが強いことはあります。そのようなコミュニティが日本に増えれば、日本から世界は変えられるかもしれません」

 最後に質問です。このような活動をなされるにあたって大切にしていらっしゃることはありますか?

 「妻です。私が銀行を辞める時も信じてくれました。家族の繋がりを深めるためにもPtoCを立ち上げました。人生を共に歩んで行きます」

 川元さんありがとうございました。

1977年生まれ。1999年より、スタートアップのキャリアをスタート。その後モバイルコンテンツコンサル会社を経て2013年35歳で起業。のべ400万人以上に利用されるアプリメディアを提供し、16年4月にKDDIグループmedibaにバイアウト。現在はエンジェル投資家として15社に出資し1社上場。
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ビジネスパーソン大航海時代】は小原聖誉さんが多様な働き方が選択できる「大航海時代」に生きるビジネスパーソンを応援する連載コラムです。更新は原則第3水曜日。アーカイブはこちら

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