話の肖像画

日本の技術力加え「アジア発のユニクロ」へ ファストリ・柳井正氏(13)

 「アジア発のユニクロ」へ

 〈トランプ米大統領は貿易不均衡で日本などへ攻勢を強め、米国で事業展開する内外企業に米国での生産を迫った。「ユニクロ」も米国内で展開しているが、トランプ氏の政策には、「誰が考えても米国の消費者のためにはならない」と指摘。「作れといわれても顧客にメリットがあるコストでは作れない」と主張し、迫られた場合は「米国から撤退する」とした〉

 ちょっと信じられないが、トランプ氏が来年の大統領選で再選するとの見方もありますね。でも、「米国ファースト」から、「米中の覇権争い」に問題が移り変わってきた。今後のユニクロの事業にも、ものすごく影響してくるでしょう。

 中国の消費は、ユニクロについては好調ですが、市場全体では落ちてきている。米国も中国も、お互いに自重しないといけないのではないでしょうか。北朝鮮は特にそうだし、韓国もそう。日本もしかり。問題を起こすような発言を控え、相手のことをもっと考えないと。「自分ファースト」ばかりでは、良くないですよね。

 〈世界で保護主義が台頭している〉

 アメリカからインドまで全部、共存共栄でやっていかなければ、ビジネスにとって良いことはありません。これはヨーロッパも含めてです。ブレグジット(英国の欧州連合離脱)なんて、できるわけないと思います。戯れ言を言っているように見えてしまう。

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