CAのここだけの話

なぜ? CAのプライベート旅行はウキウキ感も少なく、いつもバタバタ

ラレモント・彩花
ラレモント・彩花

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第95回は中東系航空会社で乗務するラレモント・彩花がお送りいたします。

 みなさんは旅行で飛行機を利用する際、いつもどんなことをしますか? 私たちCAがプライベートで旅行するときにどんなことをしているのか、気になったことはありませんか? 今日は、そんなCAの旅行に関する「あるある」についてシェアしたいと思います。

飛行機に乗ったらまず差し入れ

 やはり、いつでも思いやりは大切ですよね! 私たちCAは飛行機に乗る際、その日に機内で働いているクルーへの感謝の気持ちを込めて、ちょっとした差し入れをすることがよくあります。人にもよりますが、自社だけでなく他社の便に搭乗した際もです。

 定番はチョコレートやクッキーなどですが、お菓子作りの得意な人は手作りのケーキやブラウニーなどを持ってきてくれたりもします。

 私はできるだけ日本のお菓子を差し入れするようにしていて、大袋で小分けになっていて、クルーがみんなで分けやすいようなものを選びます。日本のお菓子はやはり物珍しいのか、海外のクルーにもウケがよく、喜ばれます。

 差し入れを渡すタイミングは、飛行機に乗った直後が多いです。 飛行機が離陸したら自分もゆっくりしたいのと、クルーたちはサービスの用意などを始めると忙しくなるからです。

 みなさんが今度飛行機に乗る際、なにかクルーに差し入れをしている人がいれば、その人もCAかも知れませんね!

旅行は「行き当たりばったり」 ここでも社歴がモノをいう

 CAが旅行する際は会社の割引制度を使って飛行機に乗ることが多いです。私の会社では、1年に1度、往復チケットが無料で利用できますが、それ以外の旅行ではだいたい、空席があれば乗れる「スタンバイチケット」を購入します。

 お手頃に旅行ができていいのですが、その名の通り「スタンバイ(待機)」なので、お目当てのフライトに乗るお客様が多く、満席だった場合は乗れません。1日に何本もある路線なら次のフライトを待てばいいのですが、1日1本しかない線だと次の日まで待たないといけなくなります。

 また、シニオリティ(seniority=社歴)の関係もあり、会社での勤続年数が長い人から優先で権利が与えられます。例えば、席が5席空いていて、自分がシニオリティ6番目だと乗れないということです。

 閑散期などはそれほど心配しなくても乗れることが多いですが、それでもやはりスタンバイチケットだと毎回目的地に着くまで気持ちが落ち着きませんよね。そういった面からバタバタしがちな旅が多くなります。

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