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猪子寿之氏

チームラボ代表 猪子寿之氏インタビュー(後編)

 日本文化を底流とした様々なクリエイティブを発表する「チームラボ」。
アートとカルチャーとデジタルテクノロジーを駆使した斬新なクリエイティブは国内外で高い評価を得ている。そのクリエイター集団を組織し「新時代の頭脳」と呼ばれているチームラボ代表 猪子寿之氏に聞く(後編)。

(2013年11月取材)

(前編はこちらから)


猪子寿之氏

感覚的なモノを経営に取り入れてみる

-「空間デザイン」の仕事も手がけてますね。このオフィスも個性的ですが、こだわりのポイントは?

 チームで生産性が上がることに関心があるんです。普通はモチベーションアップとか、もろもろマネージメントでするんだけど、マネージメントよりは「空間デザインでなんとかする」できるだけ。

 人間は機械じゃないから「お風呂が気持ちいい」とか「山に登って気持ちいい」とか、環境でテンションを大きく変えることが出来る。これを利用して、空間デザイン(環境)によって感情をコントロールして能力を高めることが出来ると考えてます。

 例えば「色」。どこもそうなんですけどオフィスって、白とかグレーの単色が多いですよね。ちょっと緊張しませんか? なんだか真面目なことしか言ってはいけない・・・みたいな。チームラボの壁をカラフルにしているのも合理的な理由があって、ふと、視線を変えたり立ち上がったときに、パッと色が目に入ってくるこで、体が色を感じてテンションを変えられるようになっている。黄色やオレンジ色はコミュニケーションを活性化する色なんですよ。

 壁をとっぱらって、解放的な空間を作って、誰でも隣の打ち合わせに顔をつっこんだり、その辺にいる人を捕まえて意見を聞いたり、色々な音が混じることでアイデアが生まれたりできるようにする。あ、でも、一部分は壁を作ってます。作業音がそれなり発生する工房とかスカイプ会議室とか。

 あと、人と人が偶然出会えるような導線を意識してます。例えば喫煙所では会議室で話さないような話をしますよね、「最近どう?」とか、雑談だからできるディスカッションが大切なんです。プリンターやコピーが置いてある所に自販機やお茶を入れるスペースを作ったりして、人と人とが偶然出会って立ち止まって会話するチャンスが増えるように工夫してます。

 他には、机の天板自体を大きなメモ帳にする「めもですく」とか。よくあるホワイトボードを使う会議では、1人が積極的に立ってボードに書きながら説明して、他の人は座って聞いているようなスタイルになっていることが多いじゃないですか。そうじゃなくて、机の天板を大きなホトワイボードに見立てて、座っている人もボードに積極的に書き込める環境を創りました。

 1人で考えて仕事をするんじゃなく、みんなで考えて仕事をする環境を創りたいと思っています。


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