Fromモーニングピッチ

ベンチャーがニューノーマルを支える 製造、エンタメ…各産業でDX加速 (1/3ページ)

木村将之
木村将之

 デロイトトーマツベンチャーサポート(DTVS)です。当社はベンチャー企業の支援を中心に事業を展開しており、木曜日の朝7時から「Morning Pitch(モーニングピッチ)」というイベントを開催しています。毎週5社のベンチャーが大企業の新規事業担当者や投資家らを前にプレゼンテーションを行うことで、イノベーションの創出につなげるのがねらいです。残念ながら新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のためオンライン開催となっていますが、いずれ会場(東京・大手町)でのライブ開催に戻す予定です。

 モーニングピッチでは毎回テーマを設定しており、それに沿ったベンチャーが登場します。ピッチで取り上げたテーマと登壇ベンチャーを紹介し、日本のイノベーションに資する情報を発信する本連載。今回はCOVID-19を契機として顕在化した「各産業のニューノーマル」で、デジタルトランスフォーメーション(DX)に焦点を当てて展開します。テーマ概観を説明するのはCOO(最高執行責任者)の木村将之です。米シリコンバレーを拠点として日本と往来しながらビジネスモデルの変革などをテーマに、大企業やスタートアップを支援しています。

 環境問題への意識の高まり

 COVID-19によって大きく変化したのは人々の意識です。とくに環境問題や危機を乗り越えるためのインフラに対する意識が高まったという感じです。それを支えるDXが一気に加速したと理解しています。

 遠隔サービスに商機

 私たちの生活の中にはリモートワークやデリバリーといった遠隔サービスが入り込んでおり、ここに新しいビジネスチャンスが生まれています。現在はデジタルに軸足を置いていますが、ニューノーマル下では個々人がライフステージやその時の環境に応じ、リアルとデジタルのいずれかを選択するようになるのではないでしょうか。

 2年を2カ月で達成

 実際、こうした社会の実現に向けたスピードは速く、米マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)は「2年という期間を必要としたDX化が、わずか2カ月の間に起こっている」と話しています。例えば金融や医療、働き方といった領域ではCOVID-19前に比べると数倍にも上るユーザーがデジタルサービスを活用しています。本日取り上げるモビリティや製造、ソーシャルメディア、エンターテインメントといった分野でもまったく同様の傾向にあります。

 本業部分でもDX化を推進

 DX全般で見るとこれまでは、オペレーションやビジネスの新しい領域の一部分に対してPoC(概念実証)レベルで取り組むケースが多かったのですが、本業周辺の部分をターゲットに全社を挙げて社会実装まで視野に入れて取り組む、といった方向に進化しているとみています。

 モビリティの部分では安全性や“3密”の回避といったところに関心が集まり、交通機関の選択に非常に慎重になっています。そこの選択肢が大きく増えたことが変化だと思っていて、「乗り換えをしない」「単一の交通手段に頼る」といった傾向は減少しています。

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