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不採算事業の切り出しではない カーブアウトが新規事業の創出・成長を加速 (2/3ページ)

 「NTTデータが持っているブロックチェーン基盤をベースに、各種貿易でお使いになられている貿易文書を電子化し、ブロックチェーン基盤上で流通させることを目的に立ち上げました。NTTデータは貿易の要件やノウハウがないため、当初は13社で各種の課題を抽出、また各国のプラットフォームやサービスとの連携も実施し、ジョイントベンチャー化することとなりました。それぞれの業種業態を問わず貿易に関して一気通貫でディスカッションできたことは大変有意義だったとの声も頂戴しており、各企業のノウハウを集約することによってより多くの皆様に使われるサービスを提供できると思っています」と、小島氏はカーブアウトしたことの意義を語りました。

 続いてはBIRD INITIATIVE株式会社の北瀬聖光氏。北瀬氏はNECの当時一番有望な技術とトップリサーチャーを北米dotData,Inc.にカーブアウトさせ、徹底的に強いプロダクトを作り、その日本販売独占権をNECが持つという目標で立ち上げた経験を持ちます。「NECだけではできないことにチャレンジしたい思いもありBIRD INITIATIVEを立ち上げました」と北瀬氏。

 「BIRD社はNECからカーブアウトして、子会社ではないポジションを生かした新規顧客開拓、プラットフォームビジネスを手掛けよう、大手企業各社では獲得できないような人材を獲得しようといった狙いがあります。例えば大手企業ではフリーランスの方との契約においてハードルが高い面がある。私たちは、そうした人材と適宜手を組み、目標を達成したら解散できるような仕組みをとっていきます」

 とはいえ、できたばかりの会社のため、「信用残高が積み上がっていないことや、顧客にとっては前例のない手続きなどのために少々課題があるのも事実です」と付け加え「もっとも、これも実績が増えれば解決できる」と北瀬氏は胸を張りました。

信用とスピード感に強み

 セミナーの後半では水本氏をモデレーターに、鳥巣氏、小島氏、北瀬氏、そしてデロイトトーマツベンチャーサポート株式会社の斎藤祐馬氏を加えてのディスカッションが行われ、カーブアウトのメリットやデメリット、各種課題について意見が交わされました。

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