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「自分をゆるめる」 働き方改革・飛騨千光寺の住職に聞く (2/4ページ)

 「本山で働く僧侶は、公務員やサラリーマンのように組織の中で働き、世間と同じように対価として給料を得ています。一方で多くの僧侶は人々の幸福につながる法要や祈祷(きとう)といった宗教活動を行い、お布施を受け取る。その中から給料をいただきます。いずれの場合も所得税が課税されますし、労働に当たるといえますが、やはり修行でもありますね」

 --時代の変化とともに、僧侶の働き方も変わってきたということですね

 「お寺を取り巻く環境も変化しました。檀家(だんか)を相手にするだけでなく、境内に福祉施設を作る住職や、病院に出向いて患者さんの心のケアに当たる僧侶も増えています」

 本当のリラックスを知らない

 〈大下住職の活動も多彩だ。地元の医療者と連携し病院や在宅での緩和ケアに携わるほか、主に医療者向けに瞑想(めいそう)を指導している〉

 --昨今はマインドフルネスなどの瞑想がビジネスマンにも注目されています

 「忙しい現代人は、自分のために時間を使って自分自身をゆるめることが容易にできません。実際に瞑想をやってみれば分かりますが、本当のリラックスを感じた経験のない人が大半でしょう」

 --仏教では、瞑想をどう位置づけていますか

 「先ほど八正道の話をしましたが、正業に加えて正定(しょうじょう)という修行もあります。正しい精神統一、すなわち瞑想のことです。仕事が動なら、瞑想は静。仏教ではどちらの修行も大事にしています」

 --瞑想にはどんな効果があるのでしょうか

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