キャリア

これもひとつの「働き方改革」!? マッチョで脱貧困狙う“インド最強の村” (2/3ページ)

 鍛錬に励む村人たちは酒もタバコも避けて、主に果物やナッツ、ヨーグルトなどを中心に摂取する菜食主義を貫く。トレーニングは「ハヌマーンの日」である毎週火曜日を除いて、ほぼ毎日行われている。「2~3年もトレーニングをこなせば屈強な男になれる」とタンワルさんは自信満々だ。

 「筋肉ネットワーク」で職探しも

 アソラ・ファテプル・ベリは、もともとは農業中心の貧しい村だった。運動が盛んな地域ではあったというが、一帯で筋トレが本格的に注目されるようになったのは、1990年代のことだ。「腕力や体力が新たな仕事に結びつくという発想が生まれた」と、村人の男性は話した。

 村人たちは筋力増強に励んだ結果、ナイトクラブやレストランで用心棒や警備員としての職を得ることができた。インドの経済成長に伴ってデリー首都圏が発展するにつれ、職も増えていったという。トレーニングが午後3時過ぎから始まるのも、暑さが一段落してからという理由以外に、ガードマンは夜通し働くため、午前中は休息していることが多いという事情がある。

 村人の月収は約4万ルピー(6万2000円)と、近隣の平均的な労働者の倍だという。現在では村出身者で仕事を融通する“筋肉ネットワーク”も構築され、村人を指名しての求人もある。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus