社長を目指す方程式

チームを成功へ導く魔法の数字たち 「7」「30~50」「150」 (3/4ページ)

井上和幸
井上和幸

 「スパン・オブ・コントロール(マネジャー1人が直接管理している部下の人数や、業務の領域)」という言葉が経営学にありますが、一人のリーダーが率いるチーム人数としては、チーム生産性の観点からも“同志として目的や夢、想いを共にする”観点からも、まず編成すべき単位は「7人(±2人)のチーム」。まさにあの傑作映画「7人の侍」「荒野の7人」ですね。

 ベンチャー企業の成長過程で囁かれる「30人の壁」「50人の壁」

 「7人(±2人)」で始まったチームも成長し、やがて別の問題に直面します。

 私自身、現在の経営者JPを含めて3社ほどのベンチャー組織を経てきました。その成長過程で必ず乗り越えなければならない人数の壁があることを、数社の創業~成長フェーズを繰り返し経験したことで、実感、痛感しています。それは「30人の壁」や「50人の壁」です。

 いわゆる「成長の痛み」と言われるもので、30人を超えるあたりで、それまで阿吽(あうん)の呼吸でやれていたことが通じなくなり、またなぜか誰もが業務に忙しくなり、優先順位や方向づけを見失いがちになり、ただただ目の前の仕事に追われるようになります。

要するに、それまで属人で和気あいあいとやってこられたものが通用しなくなり、しっかりとした業務ルールやコミュニケーションルールを確立する必要が出てくるのです。

 一方ではその転換がしっかりできれば、それまでは良くも悪くも個々人の動きや成果によって会社の業績が大きく左右せざるを得ないところから、組織力で戦い成果を出すことができるようになります。会社として組織として、属人リスクを初めて超える人数がおよそ30人です。

今回の社長を目指す法則・方程式:

マジカルナンバー7、ダンバー数

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