今日から使えるロジカルシンキング

なぜビジネススキルである「ロジカルシンキング」を子供が学ぶ必要があるのか (1/3ページ)

苅野進

第1回

 はじめまして。学習塾ロジムの苅野進と申します。学習塾ロジムは、東京都内で小学生~高校生向けにロジカルシンキングのスキルを身につける講座や問題設定・探究・解決型のワークショップを開講しています。その私が、SankeiBiz読者のみなさんのようなビジネスパーソンに向けてロジカルシンキングがいかに役立つかを伝えていくのがこの連載「今日から使えるロジカルシンキング」です。よろしくお願いいたします。

「ロジカルシンキング」とは

 「ロジカルシンキング」は、ビジネスに欠かせないスキルです。そのため、多くの方は一度は耳にされたことがあると思いますし、実際に仕事に役立てている方も多いでしょう。ロジカルシンキングとは、複雑な状況の中で上手に考えて名探偵のように「切れ味鋭くズバッと答えを出す!」という印象をお持ちの方が多いようですね。しかし実際は少し違います。みなさんの普段の仕事のように「明確な正解がない状況」の中で、「少しでも良い結果」を探していくための羅針盤のようなものです。

 なぜ私がロジカルシンキングを子供向けに教えているのか。ロジカルシンキングがどのようなものなのかを、従来の学習と比較しながら簡単に紹介したいと思います。

 学校での勉強と社会との大きな違いは「正解」の性質です。学校ではすでに「正解」が確定しているものや、「正解」を出せる形に加工した問題に取り組みます。たとえば、「この図形の面積は?」や、「鎌倉時代に民を救済するために出された借金帳消しの法令は?」といった問題です。小学校からこのタイプの問題を「正解」とセットで覚えこんできました。先生たちの「良い指導」とは、このセットをいかにうまく覚えてもらえるかという点にありました。先人たちが試行錯誤の末に編み出した手法や、いろいろな失敗の末の成功事例がまとめられた形で勝ちパターンを「効率よく」教わっていたと言えるでしょう。

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