ビジネストラブル撃退道

粗末な仕事依頼で著名人を怒らせた…親書をネットに晒されたときの対処法 (1/3ページ)

中川淳一郎

 コラムニストの中森明夫氏が、同氏の元に届いたツイッターのDMに不快感を表明した。フジテレビ系『Mr.サンデー』のスタッフを名乗る人物(K氏)からのDMだが、まず「中村様」から始まる。アイドル評論家の立場として、NGT48・山口真帆の最終公演について意見してほしい、という依頼内容だ。この名前を間違えたことと、ギャラの提示がなかったことを同氏は問題視し協力を拒否。「こういういい加減な依頼に応じたら、山口真帆さんに申し訳ない」と締めた。

 中森氏のこの対応についてはK氏の対応を批判する声もネットには多数書き込まれたが、「DMをわざわざ晒さなくても」「特段失礼ではないのでは」「ギャラを提示せずとも自分なら仕事はする」といった意見も筆者の周囲では見られた。ただ、同様の依頼を受ける立場としては中森氏の不快感も理解できる。また、DMを送ってきたスタッフの「当番組5月19日(日)の放送に向けて動いていまして。」という一言はもしかしたら中森氏をイラつかせたかもしれない。

 「放送に向けて動いていまして。」ではなく、「放送に向けて動いております。」だったらイラッとしない。もしかして「まして」が敬語だと思っているのかもしれない。今回のビジネストラブルに関する対応は、コレである。

 「こうした内部文書(親書)を実力者からネットに晒された場合の対処法」

 当初、もしかしたら中森氏は「フジテレビ『Mr.サンデー』のKと申します。中森様のご意見を伺いたく、一旦フォローの上、DMでやり取りをさせていただけませんでしょうか」という昨今の若い制作会社がやりがちな仕事の依頼に腹が立ったのかと思った。実は私は「ツイッターでフォローを求めるテレビ局の人間」は無視することにしているからである。

 「あのよ、オレの連絡先なんて分かるヤツはいくらでもいるだろうよ? 少しは努力しろ。なんでオレにフォローを求めるんだ。お前なんてフォローしたくない。あと、公開の場で仕事の依頼をするってどーなの? お前らがやりたいネタをライバル会社が予想できちゃうだろ?」

 こう思うのである。もちろん、こうした連絡の手法は合理的ではある。制作会社の人間がツイッターで連絡を取ろうとしてくるのも分かる。だが、これは生理的にイヤなのである、としか言えない。多分、古参のスタッフや正社員であれば、ツイッターのDMという手段を使わず、なんとかツテのある人物を介してメールアドレスか電話番号を探り当て、その人に「○○テレビのスタッフに連絡先教えてあげていい?」と聞くものである。

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