最強のコミュニケーション術

あなたの6月病、原因は無意識の「感情労働」かもしれない (2/3ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 仕事として感情労働をしているという自覚を持っている人は疲労を溜めにくい傾向があります。しかし無自覚のうちに頑張りすぎる場合、燃え尽きのような症状が出てしまうこともあるので注意が必要です。

接客業にとどまらない感情労働

 感情労働は主に接客業などに見られるものです。しかし筆者は多くの職種において、無自覚にやっている人が多いと考えています。

 職場では周りの人との協調性が求められます。上司と飲みにいく、価値観の違う同僚の話に合わせるといった感情労働も、集中して続くと心的疲労を蓄積させる原因になるはずです。

 プライベートでも、人当たりがよく、何かとお誘いが多い人は注意したほうがいいでしょう。例えば、優秀で、サービス精神の強い、若い女性などは、感情労働の罠にハマる典型だと思います。年上の人から誘われることも多く、何かとご馳走になる機会も多いと、知らず知らずのうちに感情労働の機会は増えます。自分の大事な時間だけでなく、メンタル面での労働を提供していることを自覚しないと、自分に休息を与える時間は減り続ける一方です。

 心当たりがある人で、最近なんとなく調子が悪いなと感じる人は、プライベートで一人で過ごす時間を早急に作り、心身を休めてあげてください。

タイプ別 感情労働による疲弊を緩和する方法

 感情労働からくる疲弊を緩和し、燃え尽きを防ぐためには、どのようなコミュニケーションを心がければよいのか。タイプ別のポイントを解説します。

《タイプ1》

感情労働による疲労を感じたことがある人

相手が喜ぶような発言を先回りして言えてしまうため、相手は感情労働を強いるお誘いを悪気なくしてきます。サービス発言を減らすようにし、迎合するようなリアクションも控えましょう。急に態度を変えるのは難しいと思いますので、まずは相手を理解しつつも、考え方の違いをマイルドに伝えるフレーズを使うところから始めてみましょう。

おすすめフレーズ:「そういう考え方もあるんですね」

相手も自分も大切にするコミュニケーションを少しずつ覚えていきましょう。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus