社会・その他

五輪まで400日、「最後の夏」控え輸送準備着々 (1/2ページ)

 東京五輪・パラリンピック大会期間中の道路のスムーズな通行に向けたテストが都心で今夏行なわれることが19日、都と大会組織委員会から発表された。記者会見では18日に新潟で震度6強の地震が発生したことを受け、大会期間中の大地震の恐れについての質問も飛んだ。開幕まで20日で400日に迫った東京五輪。不安要素を残しつつも準備は着々と進んでいる。

 「全体を挙げて、さまざまなリスクへの対応は長く議論している。もともと道路も鉄道も(災害に対する)ノウハウを持っている。大会時に万が一、地震が起きても試合を円滑に進めるため、関係者や客の輸送を確保する心構えで臨む」。19日、大地震のリスクについて記者から追及された組織委の斎藤勝久・輸送企画部長はこう応じた。

 マグニチュード(M)7級の首都直下地震は、今後30年以内に70%の確率で起きるとの予測があり、以前から政府全体で対策に乗り出している。むしろ大会関係者が口をそろえるのが、「最後の夏」という言葉。できるだけ本番と同じ状況で輸送などの対策を考え、検証できるのはこの夏しかないということだ。

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