社会・その他

中国、アフリカ豚コレラの阻止に数十年 今年の殺処分、2億頭の可能性 (1/4ページ)

 中国やアジア諸国で猛威を振るうアフリカ豚コレラ(ASF)の感染を阻止するには数十年の期間を要し、中国養豚産業は崩壊する可能性もあることが、国際獣疫事務局(OIE)やブルームバーグのまとめで明らかになった。

 アフリカ大陸から欧州へ感染が拡大したASFは、1280億ドル(約13兆8700億円)規模の中国養豚産業に現在、過去に例のない被害を及ぼしている。中国政府の発表によると、これまでに110万頭の豚が殺処分された。米農務省の調べでは、中国で2019年に飼育される豚は18年から20%、1億3400万頭減り、同省が1970年代半ばから統計を取り始めて以来最大の落ち込みとなる。

 ブルームバーグは、過去に発生したASFのデータから中国での2019年の殺処分は最終的に2億頭に膨らむ可能性があると予測する。

 封じ込め苦戦の歴史

 スペインの動物公衆衛生センターのホセ・マニュエル・サンチェス・ビスカイーノ氏らによると、1960年にASF感染が始まったスペインでは厳しい衛生対策と生産の工業化を実施したにもかかわらず、欧州連合(EU)の援助により完全に感染を封じ込めたのは95年で、発生から35年後だった。イタリアのサルデーニャ島では、40年間にわたって対策が続けられているものの、現在も感染は阻止されていない。

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