自撮りのノウハウも参考になる。私は言論界の自撮り王と呼ばれているが、いかに私のノウハウが浅はかだったか、猛反省した。自撮りする際のネタの仕込み方、ストーリーが感じられる構図づくりなど、いちいち参考になる。いや、ビジネスパーソンにとって自撮りする機会はほぼないだろう。しかし、これは自社や個人のストロングポイントを探し、アピールするという点で参考になる。
全体を通じて、単にどう見られたいかではなく、どうありたいかを考えている点に好感が持てた。しかも、すり減らずにしなやかに生き残る方法や、次の仕事を呼ぶ方法も。
ジャニー喜多川が逝去し、アイドル界には激震が走っている。アイドルとビジネスパーソンは真逆の世界のようで、強みを活かして生き残る、才能を活かすという点では同じだ。この本は単なる芸能本ではない。自社は、自分はどうあるべきかの指南書なのだ。
【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら