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「洗練された先進国」日本に自信を持とう 新興国に右往左往すべからず (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 日本でいろいろな人と話していると、日本という国あるいは社会をとても批判的に語る人が少なくない。その特性が「自虐的国民」と表現されることもある。

 しかし、自分の住んでいる社会に愚痴を言うのは、日本の人に限ったことではない。いわば「文句の多い奴」はどこにもいる。

 自国批判にも2つある。「世界の他の国々を知り、その比較のうえで自国に批判的になる」というケースが1つ。もう1つが「他の国々を知らないために、他国を高みにおきすぎ、自国を過小評価する」という場合だ。

 日本には外国の情報が溢れ、それらを参考にすることを半ば運命のように感じて生きてきたと思っている人が多いので、前者のケース、即ち外国との比較で自己批判していると見られる傾向にある。

 「日本ほど世界の料理が充実している国はない」「多くの書籍が日本語訳になっているから、英語の本を手にとる必要がないのだ」という台詞に代表されるように、日本には輸入文化の特徴がある。

 だから、この十数年間「内向きだ」と言われても、日本の人は他国を知って比較しているとの前提をとりやすい。

 一方、日本は島国であり外国人と交流が少なかったとの認識が強い。実際は中国大陸や朝鮮半島の人と共生してきたはずなのだが、異なった文化との接触は少ないと自覚している。

 輸入文化を誇りながら異文化に弱いというのは、一見、矛盾している。が、だからこそ、異文化をローカライズして自国文化のなかに定着するに熱心であったともいえる。

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