社長を目指す方程式

あなたや同僚はどのタイプ? 商談や職場で“難しい相手”に対応する方法 (2/4ページ)

井上和幸
井上和幸

 4つの性格の特徴

 DiSC理論では人間の行動傾向を「D、i、S、C」すなわち、「D/Dominance」=主導型、「i/influence」=感化型、「S/Steadiness」=安定型、「C/Conscientiousness」=慎重型の4タイプに分類します。

 そもそも自分がどのタイプであるのか。相手はどのタイプなのか。自分と他者の違いを把握することで、意志疎通をより円滑に行えるようにしようというコンセプトです。

 この4タイプは、「外交的・能動的・実行型か、内向的・受動的・消極的か」と「タスク・問題重視型か、人間関係重視型か」の二軸による4象限に対応しています。

  • 「外交的・能動的・実行型」×「タスク・問題重視型」=赤(D:主導型)
  • 「外交的・能動的・実行型」×「人間関係重視型」=黄(i:感化型)
  • 「内向的・受動的・消極的」×「人間関係重視型」=緑(S:安定型)
  • 「内向的・受動的・消極的」×「タスク・問題重視型」=青(C:慎重型)

 それぞれの特徴は表の通りですが、簡単にまとめると、

 赤(D:主導型)=意思決定が速く自分なりのやり方で結果を出そうとする。相手に対して言いたいことをはっきり言う。他人にコントロールされることを嫌がり、自分で仕切りたがる傾向がある。形式的なルールを好まず、和を保つことにはあまり関心がない。

 黄(i:感化型)=感情表現が豊かで、周囲を明るくする力を持っている。社交的で人と接することを好む。その反面、緻密さに欠け、仕事の成果や人に対して厳しさに欠ける傾向がある。

 緑(S:安定型)=安定した状況を好み、変化を嫌う傾向がある。慣れ親しんだ従来のやり方で成果をあげようとする。新しい仕事、新しいやり方などへの適応は遅くなりがち。自ら決断し行動するという積極性に欠ける。一方でチームワークを大切にし協調性があり、人に対してとても協力的。

 青(C:慎重型)=人がどう感じているかよりも、データや資料などの「事実」を重視する。物事を分析的、論理的に考える傾向があり、納得するまで細部にこだわる。自分が考えたやり方や組み立てなどに批判が加えられることに対して防御的になりがち。

 となります。

今回の社長を目指す法則・方程式:

ウィリアム・M・マーストン+ジョン・ガイヤー「DiSC理論」

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