元受付嬢CEOの視線

経営者はプライベートこそ目標設定する 夫婦の課題も1on1で解消を (3/4ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 目的とゴールを共有することで、「ただ誘われた」という意識ではなく、自分ごととして参加することもできるようになるのではないでしょうか。

一番長いプロジェクトメンバーは誰か

 「家族」について考えてみてください。赤の他人だった男女が結婚をし生活を共にします。子供を授かり、家族が増えることもあります。「ずっと一緒にいる」「家族になる」という目的のために結婚するわけですが、共同生活となると一緒にいることが当たり前になり、ついつい目的とゴールを忘れてしまいがちになりませんか。 そんな時に必要なのが、「家族はプロジェクトメンバーである」という考え方です。

 思い描く「家族」は人それぞれです。家族ひとりひとりが、その「家族」というひとつのプロジェクトを実現するメンバーです。そう考えると、家族は大事な、そして長年付き合うことになるプロジェクトメンバーになるわけです。そして、簡単にメンバーを変えることはできません。

 私は、家族だからこそ、折に触れて自分の考えや時間を共有する必要があると思います。世界的にみても日本人は愛情表現が得意ではないと言われています。正直、私も苦手です…(笑)でも自身が代表を務める会社に置き換えてみると、社員のみんなには毎月必ず一度は全体会で自分の考えを共有し、折に触れて感謝の気持ちを伝えるようにしています。

 一方プライベートはどうでしょうか。母の日やお誕生日などのタイミングにはプレゼントを送ったり、お祝いしたりしますが、折に触れてというほど自分の口で感謝の気持ちを伝えられていないと思います。恥ずかしいからですね(笑)社員のみんなに気持ちを伝えることと同じくらい家族にも伝えていくことは大切だと思っているので、少しずつですが家庭でも私なりの方法で実践しています。

プライベートこそ1on1

 弊社では月に一度は1on1(ワンオンワン)を実施するようにしています。1on1とは一言で言うと個人面談です。日々の業務の成果や気づき、困りごとなどをざっくばらんな雰囲気で話します。これを取り入れた企業が成功事例として発表しているのもよく目にします。

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