働き方

仕事中の「30分の昼寝」で、パフォーマンスはどれほど変わるのか (2/3ページ)

 さらに海外でも、昼寝を取り入れようとする動きがある。スペインではシエスタという昼寝の文化があるが、欧州の他の地域では昼寝というものはあまりいい習慣だと受け取られてこなかったという。それが最近、「昼寝バー」と呼ばれるサービスが広がっている。現在、フランス・パリ、英国・ロンドン、ベルギー・ブリュッセル、ルクセンブルクで、昼寝バーが存在する。仕事の合間など昼間にサクッと昼寝ができるのである。

 また、NBAプレーヤーは夜に試合が入っていることが多いため、午後3時ごろはこぞって「昼寝タイム」に当てているという。彼らだけでなく、夜に試合をするアスリートたちは、パフォーマンス向上のために昼寝をすることが多いとも言われている。

 また米国の大学では、学校新聞が「キャンパス内で昼寝のしやすい場所」といった情報を出しているケースもある。とにかく、多くの人が昼寝を欲しているというのは間違いなさそうだ。

 昼寝で仕事のパフォーマンスが34%向上

 近代になって、時間に追われる仕事、ストレス、公害、騒音など、人類はおそらくこれまで経験したことがないような厳しい環境下で生活を送っていると言っていい。情報社会、グローバリズム、ボーダーレスといった要素も、その流れを後押ししている。ただその一方で、AI(人工知能)によるオートメーション化と、5GやIoTなどによる多接続化がそれを緩和する可能性はあるが、現在の社会構造の中で、日本人はまだまだ十分な睡眠を取れない生活から抜け出せないのではないだろうか。

 歴史的な偉業を成し遂げた偉人には昼寝をする人が多かったという話もある。英国のウィンストン・チャーチル元首相、米国のジョン・F・ケネディ元大統領、ロナルド・レーガン元大統領、ジョージ・W・ブッシュ元大統領のほか、ナポレオンやアルバート・アインシュタイン、トーマス・エジソンなども昼寝をしていたという。

 そもそも哺乳類の85%以上は、多相性睡眠をする生き物である。多相性睡眠とは、1日に何度も睡眠をとることを指す。そして人間もそれに含まれる。

 では、昼寝はどれほど有効なものなのか。

 NASA(米航空宇宙局)の調査では、軍のパイロットや宇宙飛行士に40分の昼寝をさせると、仕事のパフォーマンスが34%上昇し、周囲への注意力は100%も向上した。

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