最強のコミュニケーション術

怒りに振り回されずに仕事したい 「ひとりディベート」で思考の幅を広げる (1/4ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 伝え方や言い回しを変えると、自分を取り巻く環境が変わり、やってくるチャンスも変わっていきます。皆さんは自分のコミュニケーションに自信がありますか? この連載ではコミュニケーション研究家の藤田尚弓が、ビジネスシーンで役立つ「最強のコミュニケーション術」をご紹介していきます。

 第8回は「ひとりディベート」がテーマです。

人を思いやるための「ひとりディベート」

 ディベートとは、あるテーマについて肯定派和と否定派にわかれ、ルールに沿って行う討論です。「自分の主張を通したい」「言い負かされたくない」といった動機でディベートに興味を持ったことのある人は多いのではないでしょうか。

 その一方で「ルールが難しそう」「人を集めるのは面倒」という声もよく聞きます。今回はシンプルなルールで練習できる、「ひとりディベート」をご紹介します。主張を通りやすくするだけでなく人を思いやるためにも有効な、ひとりディベートを試してみませんか?

怒りに振り回されない 2つの効能

 あおり運転のニュースが世間を賑わせています。常磐道の事件ように、あそこまで激高するケースは稀だと思いますが、ビジネスシーンにはストレスが多く、怒り感情を抱えてしまうこともあるでしょう。

 怒りに代表されるネガティブな感情に振り回されない土台作りとしても、ひとりディベートは効果的です。ネガティブ感情に振り回されないというのは、想像以上に私たちによい影響を及ぼしてくれます。代表的な2つを見てみましょう。

1. 思考の幅を広げるための想像力を養える

 私たちは誰もが「~するべき」「普通ならこうするはず」「なぜ~しないんだ」といった思い込みを少なからず持っています。この思い込みに気づき、変えていくというのは難しいものです。しかし、ひとりディベートで自分とは反対の考え方ができるようになると「こういう考え方もあるかも知れない」という想像力がはたらくようになります。想像力は思考の幅を広げてくれるので、自分の正義を盲信して他者に強要するといったことを減らしてくれます。

 優しい気持ちがあっても、自分の正義を過信していては他者を思いやることはできません。生きていくうえで大切な「思いやり」を体現するためには想像力が必要なのです。こういった力を自然に養っていけるのも、ひとりディベートの醍醐味でしょう。

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