社会・その他

フリーランスのパワハラ被害、61%が経験 セクハラは36%が被害受ける

 会社などの組織に属さない「フリーランス」として芸能や出版といった分野で働く人の61.6%が、取引先や上司からパワハラを受けた経験があることが日本俳優連合など3団体の調査で分かった。セクハラ被害では36.6%。フリーランスに特化した詳細な調査は初めてとみられる。団体側は厚生労働省に対策を求める要望書を提出した。

 フリーランスで働く人は、内閣府の推計で306万~341万人。ハラスメント防止措置を強化した女性活躍・ハラスメント規制法が先の通常国会で成立したが、雇用関係のないフリーランスは対象外。

 同法の付帯決議に基づき、厚労省は今後、労働政策審議会(厚労相の諮問機関)で対策を議論する。

 調査はこの夏、インターネットで実施。俳優や編集者など、約1200人が回答した。

 自身の体験や見聞きした被害内容(複数回答)を聞いたところ、パワハラが上位を占めた。脅迫や侮辱などの「精神的な攻撃」が59.4%で最も多く、「過大な要求」42.4%、「経済的嫌がらせ」39.1%が続く。

 セクハラは「みだらな話」28.5%、「執拗(しつよう)に食事に誘う」21.2%、「不必要に身体を触られた」20.5%が目立つ。ストーカーやレイプ被害もあった。加害者は取引先や監督、先輩が多い。

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