社長を目指す方程式

デキる上司は「WILL・CAN・MUST」を駆使して最強チームを作る (2/4ページ)

井上和幸
井上和幸

 「WILL」については「提供する・提案する」

 まず明確にしたいのが、「やりたいこと(WILL)」です。皆さんは部下に、常に問うていますでしょうか?「今、自分の仕事をどうしたい?」「次の半年、1年で挑戦したいことは何?」「将来的にやってみたいこと、達成したいことは何だろう?」「夢は?!」。

 WILLには短期的なものと中長期的なものとがあります。この両方をしっかり考えさせ、アウトプットさせることが望ましいのです(そもそも上司であるあなた自身が、ご自身の短期と中長期のWILLを語れないといけませんね)。

 なぜこれが第一かというと、まず大前提として個々人それぞれのWILLがあり、それを組織として大事にしているんだよという宣言が、部下たちの主体性を養い、仕事への情熱(モチベーション)やコミットメントを高めることになるからです。一人ひとりのWILLを大切にし、活かしながらのMUST~組織・会社がやって欲しいことなのだ、と。

 逆に、一般的には往往にしてMUSTありき、「これをやりなさい」が第一での業務割り当てであり業務命令になりがちです。これが当人のやる気、意欲を削いでいるということが多いですね。

 やりたいこと=志向ですから、部下当人の志向は職場側が提供、実現してあげるものなのです。あるいは若手新人や、成長の段階を迎えたメンバーに対しては、「そんなきみなら、次はこんなことをテーマにしてみたら?」と提案してあげるものでもありますね。

採用時においては、WILL=志向を満たせる場が自社に存在していることを伝えることこそが口説きポイントになる訳です。

 あなたは自分の部下たちのWILLを可能な限り満たしてあげるような職務割り当てをしているでしょうか? そもそも、自分の部下たちの短期と中長期のWILLをご存知ですか?

今回の社長を目指す法則・方程式:

「三つの輪」

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