高論卓説

ドラレコで高速道の危険運転撲滅 違法行為の映像提供、抑制効果大 (3/3ページ)

 高速道路に関してはETC(自動料金収受システム)による走行記録が残る上に、トラックなどは事業所名などが車体に記載されており、特定しやすいはずだ。既にネット上には、悪質行為や危険運転などの映像情報を投稿する民間のサイトも存在するようだが、アクセス数を稼ぐためにエンターテインメント性を持たせた部分も見受けられ、情報は玉石混交となっている。

 公的機関で、装着車両の増えているドラレコを活用し、違法行為の情報提供を映像で受け付ける仕組みを設けてはどうだろう。まずは新東名の120キロ試行区間でトラックを対象に情報提供を募ってみて、摘発などに効果があれば、全ての車両、高速道路全体という具合に対象範囲を広げていけばいい。常に見られているという意識を持つことで、安全運転を心がけるドライバーが増えるのではないか。

【プロフィル】森山博之

 もりやま・ひろゆき 旭リサーチセンター、遼寧中旭智業研究員。早大卒後、旭化成工業(現旭化成)入社。広報室、北京事務所長などを経て2014年から現職。大阪府出身。

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