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就職・転職先が悲惨だった…「求人詐欺」を見破る3つのポイント (1/3ページ)

常見陽平
常見陽平

 友人が「求人詐欺」に引っかかってしまった。ショックだった。いや、本人も凄まじいまでのショックを受けていたのだが。というか、彼女が転職していた事実にまず驚いていたのだが。入社してみるとあまりの違いにびっくりしたという。さっそく労働問題に強い弁護士を紹介した。

 「話が違う!給料安すぎ!」

 求人詐欺とは文字通り、求人広告や求人票の内容が実態の業務や待遇とは異なるという、採用活動における詐欺行為である。入社した瞬間「話が違う!」「私の給料安すぎ!」となってしまう。

 就職・転職とは「決断」である。つまり、進路を「決定」し、他の選択肢を「断つ」ことを意味する。もう後には戻れない可能性が高いゆえに、騙された際のダメージも大きい。

 「売り手市場」さらには「採用氷河期」だと言われる中、なんとしてでも採用したいという企業は存在する。なりふり構わない姿勢で取り組む中、このような黒い手に走ってしまうのだろう。

 この求人詐欺をいかに防ぐのか。もっとも簡単な対策は、求人広告や、求人票を保存しておくことである。就職・転職先の人事や、人材紹介会社を通している場合は担当者とのやり取りのログを記録しておく。

 ただ、それでも法の隙間をうまくついたり、すれすれのやり方で求職者を騙そうとする企業はある。そもそも、求職者と企業との間には情報の非対称性が存在する。限りなく透明に近い採用を目指し情報を開示する企業も存在するし、求職者に対して、仕事内容や職場環境についてマイナスの情報も含めて開示する「リアリスティックジョブプレビュー」と呼ばれる手法も活用されている。 「現役社員のぶっちゃけ話」などを求人広告に掲載する手法などがそうだ。ただ、それでも入社するまでは実態は把握しきれない。

 ではどうすればいいか?「求人詐欺」などの悪質な手段に限らず、就職・転職する際の「こんなハズじゃなかった!」を避けるための対策を考えよう。完全な対策にはならないが、リスクを少しでも避けるためには、特に次のことに取り組むべきだ。

 1.就職・転職に「感動」はいらない ポエム採用に気をつけろ

マンションポエムというものがある。マンションの広告にありがちな、ふわふわしていて、何を言っているのかよく分からないキャッチコピーである。東大などに近い文京区の物件だと「叡智の杜」、少し郊外に行くと「空と大地の間で」などまるで松山千春の曲のタイトルのようなものまである。一瞬、ひっかかりがあるし、ときに胸をうつのだが、何を言っているのか分からない。

 採用活動においてもそうだ。ときに感動的なキャッチコピーの求人広告や、参加者が涙を流すような会社説明会があったりする。

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