近ごろ都に流行るもの

人手不足に対応「ご近所ワーク」 主婦の潜在力、スキマ時間に発揮 (2/2ページ)

 東京23区と横浜・川崎のオフィス向けに無人コンビニエンスストアを展開する「600」(千代田区)は、商品補充の人手にご近所ワークを活用している。「元気で明るく気遣いできる方が多い」と、入社2年目の後藤智子さん(25)は“主婦力”を頼りにしている。「設置場所のオフィスを回るなかでの気付きを現場感覚で伝えてくれて、業務改善に役立つ。雑務を担ってもらうことで社員は基幹業務に専念でき、助かっています」

 ご近所ワークの仕組みを開発した、ビースタイルの中村執行役員は、このような働き方が生まれた背景を次のように語る。

 「現代は終身雇用が崩れ、給料も右肩上がりではない。『暇な時間に割りよく稼ぎたい』とのニーズは以前からあったが、分単位の仕事を発注・管理する仕組みがなかった。企業側も、社員がやるほどではない“誰でもできる仕事”は安く外注し、生産性を上げたいと考えている」

 今後はシニア層や副業意欲のある男性も視野に入れ、ご近所ワーク開始2周年にあたる来年6月末までに、請負総額5億円を目指している。

 社員の長時間労働を是正する「働き方改革」の裏で、すき間の時間を削ってでも働きたい人たちがいる。気軽なお小遣い稼ぎもあれば、切実な事情を抱えたケースもあるだろう。誰もが自分らしく、健康的に働ける環境整備は、見えにくい所にこそ必要だ。

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