働き方

副業・兼業の時代に強くなる “FIND YOUR WHY”のススメ (3/3ページ)

 副業・兼業時代に強い人材の条件

 さらに言えば、最も大事なのは「why」。なぜ副業・兼業をするのかです。これは上司への交渉に使うものではありませんが、副業・兼業をするにあたっては明確にしておくべきポイントです。

 冒頭で多様な働き方を受け入れる準備が整っていない企業のことを述べましたが、個人の側からみると、なぜ副業をするのか、そのビジョンが明確でないケースも散見されます。つまり、かつては副業・兼業と言えば、お小遣い稼ぎ、生活費に困っている人がするもの、といったイメージが強かった。そうした捉え方ではなくなった今、では副業・兼業をして何をかなえるか? わかりやすい指標である報酬一つとってみても、ではどのくらいを目標値とするのか? 自分の人生と重ね合わせて答えられる人は、まだ少ないのではないでしょうか。

 これがなければ、本業と副業の両立は長続きしません。

 “FIND YOUR WHY”。これからますますこれが大事な時代になってきます。自分の「why」を持っている人は、副業・兼業・個人で働くマーケットでも強い。なぜやるかが明確な人は、パートナーシップも組みやすいものです。外の世界でも同じ方向を見る仲間を増やし、ビジョンを実現していくことができるでしょう。

 さて、「give」を軸に話をしようとしても、聞く耳すら持ってくれない、という上司ならば? それはもうその上司、あるいは会社が脆弱です。会社の体制を変えるように求めていくか、あるいは見切りをつけてもいいかもしれません。

 久保田 雅俊(くぼた・まさとし)

 サーキュレーション代表取締役社長

 1982年生まれ、静岡県出身。新しい働き方を追い求め、学生起業、家業の清算、会社員としての管理職、パラレルワーク、社会起業を経験する。学生時代に複数の事業を立案し学生起業家となり、パラレルワークを実現。21歳のときに、地元の有名塾を経営していた父親が意識不明となり、10年間に渡って、父親の介護を余儀なくされる。父親が経営していた企業は継続不可能となり、自身の手で会社の清算をすることとなる。その経験から企業経営には「金」以上に「人の経験・知見」が必要であるという考えにたどり着いた。2014年株式会社サーキュレーションを設立。企業経営にオープンイノベーションの概念を持ち込み、企業が外部の知見をどのように活用するのかを提案し続けている。創業3年で、経営プロフェッショナルのネットワークは1万人、導入企業は600社を超える。

 (サーキュレーション代表取締役社長 久保田 雅俊 写真=iStock.com)(PRESIDENT Online)

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