最強のコミュニケーション術

インフルエンザで気兼ねなく欠勤する方法 休まれる側のモヤモヤを解消する (3/3ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 途中経過の報告をしたほうがいい3つの理由

 インフルエンザやノロウイルスなどの検査をした場合、検査結果が出たタイミングで一報を入れるのもお勧めです。そうでない場合は、翌日も休むのか出勤できるかの判断ができたタイミングで連絡するのがよいでしょう。経過報告をお勧めする理由は3つあります。

 1つは、休んだ分のフォローをしてくれている人が、いつ頃復帰できるか知ることができるということです。明日から復帰できるのか、それとも数日かかるのか、目安を知ることができると職場の人は対策をとりやすくなります。

 2つめは、迷惑をかけている人たちに、ダメ押しで申し訳なさを伝える機会だからです。現代の日本に生きる私たちは、言葉の不感症に陥っています。マニュアル通りの「いらっしゃいませ」や「またお越しください」に何も感じないように、朝の一報で申し訳ないと伝えても、気持ちは伝わりにくいものです。途中経過の報告の際に、改めて迷惑をかけて申し訳ないと思っていることを伝える、復帰するときにもう一度伝えるなど、繰り返しのアプローチをしましょう。

 3つめは、仕事への本気度を伝える効果が期待できるということです。検査の結果を伝える電話は本気度や仕事への責任感を伝える機会でもあります。報告に加えて「仕事でわからない点などがないか」「今困っていることはないか」といったことを尋ねましょう。

 復帰後はお詫びとお礼に「○○」を付け加える

 先に説明したように、私たちは不公平だと感じたときにネガティブ感情を持ちやすくなります。同じチームに欠勤者が出た場合、休まれた側は状況によって、「同じ報酬なのに自分だけがこんなに働いている」「自分だけに負担が集中している」と感じることもあるでしょう。

 休んだことで自分の仕事をカバーしてもらった後は、一時的に勤務体制のバランスが崩れた状態ともいえます。復帰後は休んで迷惑をかけたお詫びとフォローしてもらったお礼に加え、相手が休んだときにはできる限り自分もサポートするつもりであるという趣旨の一言を付け加えましょう。みんなで気持ちよく働くためには、ルールだけでなく、感情にも配慮したコミュニケーションが必要です。風邪やインフルエンザなどが猛威をふるう季節になりました。病気で欠勤するときには、ぜひ思い出してみてください。

藤田尚弓(ふじた・なおみ)
藤田尚弓(ふじた・なおみ) コミュニケーション研究家
株式会社アップウェブ代表取締役
企業のマニュアルやトレーニングプログラムの開発、テレビでの解説、コラム執筆など、コミュニケーション研究をベースにし幅広く活動。著書は「NOと言えないあなたの気くばり交渉術」(ダイヤモンド社)他多数。

最強のコミュニケーション術】は、コミュニケーション研究家の藤田尚弓さんが、様々なコミュニケーションの場面をテーマに、ビジネスシーンですぐに役立つ行動パターンや言い回しを心理学の理論も参考にしながらご紹介する連載コラムです。更新は原則毎月第1火曜日。アーカイブはこちら

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus