働き方ラボ

転職を迷っている時こそ冷静になれ 私はこうやって会社を辞めてきた (1/2ページ)

常見陽平
常見陽平

 「我が生涯に一片の悔い無し!」-。名作マンガ『北斗の拳』の名セリフである。拳を天高く振り上げ、この言葉とともに旅立っていったラオウは美しかった。40歳以上の男性読者は涙した人も多いことだろう。私もその一人だ。しかし、ジェネレーションギャップとは恐ろしいものだ。退職の挨拶でこの言葉を引用し、若い社員にまったく伝わらず、一生後悔した人を知っている。

 春はお別れの季節である。人事異動や転職、さらには定年退職などで組織を去る人がいることだろう。その際に考える。「いつまで、ここにいるべきだろう?」と。特に、新しい期の組織変更、昇進・昇格者の顔ぶれをみて「ウチの会社、大丈夫だろうか?」と思ってしまうこともあるだろう。友人・知人が転職するシーズンでもある。隣の芝生は常に青く見える。ベンチャー企業に飛び込み、役職がついた友人などを見ていると焦る。いつまで今の会社にいるべきか? 考えてみよう。

 答を焦らして申し訳ないが、この答は難しい。言うまでもなく、個々人によって事情は異なる。自分の仕事の事情だけでなく、家庭の事情も関係する。介護などのために、実家に戻らざるを得ない場合や、ときにはUIターンをしないといけないことだってある。

 転職市場も影響する。人材紹介会社や転職サイトに登録していると、明らかにラブコールがたくさん届く時期がある。もっとも、この時期に転職するのが良いとは限らない。転職した途端、市場が変化し、組織変更が行われ、社内に居づらくなることもあるからだ。

 最近の流行りといえば、リファラル採用だ。簡単に言うと、人と人のつながりで転職することである。突然、友人・知人から「ウチにこないか」と誘われることだってあるだろう。

 転職においては何をとるのか、何を捨てられるのか、決断が必要である。このあたりをどう考えるか。

 そんな中、某大手企業の社内勉強会で講演した際に「常見先生は何度も転職していますが、どのように決断したのですか?」と。ナイスな質問だ。自分語りにはなるが、その教訓も含めて振り返ることにしよう。

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