社長を目指す方程式

先行き不透明感に克つ 難局を乗り越える「究極の心の持ち方」 (2/3ページ)

井上和幸
井上和幸

 健康と運命とを完全にする「心身統一法」

 天風氏が説くのは、究極の積極思考、絶対的な積極的精神態度です。その中心は「心身統一法」からなり、この心身統一法によって、体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力の6つの力の内容量を増やすことで「健康と運命とを完全にする生命要素をつくる」のだと説いています。

 要するに天風氏は、明るく積極的な心を持つことで、活き活きと健康に長生きし、活躍できることを説いたのです。これに国を動かす大物政財界人・アスリート・名優達がこぞって惹かれ、門下入りし学び、その学びを活かして活躍した。なんとも惹きつけられる話ではないですか!

 「観念要素の更改」法とは

 その心身統一法を構成する具体的な方法論の一つに、「観念要素の更改」法があります。「観念要素の更改」には連想暗示、命令暗示、断定暗示の3つの暗示法があると天風氏はいいます。かいつまんでそれぞれをご紹介しますと、

連想暗示=寝入りばなにまどろんでいるときに、嫌な気持ちを持ち込まず、楽しい気持ちで寝る

命令暗示=鏡に向かい姿勢を天井に伸ばし「お前は〇〇になる!」と潜在意識に命令系で唱える

断定暗示=鏡に向かい姿勢を天井に伸ばし「私は〇〇になった!」と潜在意識に過去形で唱える

 これを毎日、毎晩、実践することで、潜在意識を前向きなものに上書きしてしまえ!ということなのです。心理学の知見として言われていることに、「人の潜在意識は、否定語を理解できない」(=「失敗しないぞ!」「負けないぞ!」と唱えると、「失敗」「負け」という語を拾ってしまう)、「~~したくない!というほど、そうしてしまう」(=「シロクマを思い浮かべないでください」と言われるとき、頭の中には必ずシロクマがいる)、「過去形でいうことで、未完了のことでも既に完了したことと思い込む」というような習性があります。観念要素の更改法は、見事にこれらに合致した方法となっています。

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