キャリア

「マナーが悪すぎる」 リモート研修中にクビになった新入社員の末路 (3/3ページ)

 「クラウドファンディングで学費は集まるか?」という壮大な実験

 だが、どうやらその道は難しそうだ。

 ためしに、クラウドファンディングサイトの一つであるCAMPFIREのページで「学費」と検索してみると、出てくるのは約90件。

 そのうち、個人の極私的理由で学費を募る案件は調達額がほぼ0円で、集まってもせいぜい3万~20万円程度だ。

 プログラミングは学びたい。だけどお金はない―。

 ならば、吉田くんはこれまでの貯金を切り崩すなどし、実家で同居する両親に学費を借りてエンジニアを目指す道は考えていないのだろうか。

 また、5月まで在籍していることになっているS社の給料を学費にあてることもできるはずだ。

 「両親にはアフリカ旅行の際に30万円借りているので、もうお金は借りれません。S社の給料は学生時代に消費者金融で借りていたお金の金利返済に充てるので、残額はゼロです」

 実は消費者金融から借りた40万、利息分しか返せず

 実は吉田くん、昨年9月のアフリカ旅行の際に20万円、さらにタイ旅行の際に約20万円を消費者金融から借り入れていたのだ。

 「毎月9000円ずつ返していると思っていたのですが、先日、先輩にお金の件を相談したところ、『キミが返済しているのは元本ではなく利息分だけで、元本は減っていないよ』と言われて、その事実を初めて知りました。元本は一切減っていない借金を抱えている今、プログラミングスクールに通うお金を自分で工面するのは限界があります」

 こうしてコロナ禍のいま、お金も職も失った元新卒社員である吉田くん。

 「念のため、クラウドファンディング以外に同時進行で転職活動もしてみようと思います。ただ、リモート研修中に1カ月でクビになったこんな僕を雇ってくれる会社はあるんでしょうか…」

 「プログラマーになりたい」という情熱をカタチにしたい彼の壮大なる実験は、果たして身を結ぶときが来るのだろうか―。(編集者・ライター 鈴木 俊之)

 鈴木 俊之(すずき・としゆき)

 編集者・ライター

 1985年生まれ。12年法政大学卒業、出版社入社。月刊誌編集部を経て15年独立。専門分野は金融、起業、IT、不動産、自動車、婚活、美容など。

(PRESIDENT Online)

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