元受付嬢CEOの視線

テレワークはまるで遠距離恋愛 関係値の高さが長続きのコツ (2/2ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 オンラインで完結させるのは難しい?

 ウィズコロナ時代は、何事もオンラインで対応しようとします。では、「オンライン面接→オンラインで入社手続き→オンライン研修」のような人事採用パターンを恋愛に置き換えてみるとどうなるでしょうか? 「アプリで出会う→オンラインで告白やデート」となり、大部分をテキストベースで行うことも想定されます。

 その「オンラインベース」の恋愛を、出会いも交際の意思確認もデートも「対面ベース」での恋愛と比べてみましょう。どっちが交際相手に愛情・義理が湧くでしょうか。また、どちらに誠実さを感じるでしょうか。「対面」と答える方がほとんどでしょう。やはり人は直接「会う」ことでのコミュニケーションを重ねるほど、相手や会社に愛情や理解を抱きやすいのだと思います。

 テレワーク中でも関係値を築く方法

 弊社でも、信頼貯金の残高が多い人は急なテレワークでもさほど課題を感じることなく仕事を進められており、周りともコミュニケーションが取れている印象です。それと比べ、入社して日が浅いなどの理由でまだ人間関係が構築できていない人、いわゆる「信頼貯金の残高がない人」は“課題感”が生まれやすいように思います。信頼貯金の残高の量は個人の精神的な負担をも左右するといえるでしょう。

 テレワークの状況下でも信頼残高を増やす(=関係値を構築する)一番の方法は「きちんと自分の仕事をこなす」ことですが、それと同じくらいに有効なのが「雑談」です。仕事に必要な情報だけを受け渡すコミュニケーションでは相手を知ることはできません。あえて不必要な情報を共有することで相手を知ることができ、関係値を築くこともできるのではないでしょうか。

 freeeでは外出自粛にともなうテレワーク中、雑談だけのミーティングをルール化したそうです。良いことはすぐに取り入れたいということで、弊社でも、テレワーク中のコミュニケーションを意識的に増やすため、「朝礼・夕礼」を取り入れました。テレビ会議用のツールを使って、朝礼では当日の仕事内容、夕礼では進捗状況や成果を同じチームの人と共有します。自然と雑談も生まれ、相手の状況がみえてきます。すると結果的に、チーム間で仕事を依頼しやすくなったり、上司への相談がしやすくなるようです。

橋本真里子(はしもと・まりこ)
橋本真里子(はしもと・まりこ) 株式会社RECEPTIONIST 代表取締役CEO
1981年生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。長年の受付業務経験を生かしながら、受付の効率化を目指し、16年にRECEPTIONIST(旧ディライテッド)を設立。17年に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。

【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週木曜日。アーカイブはこちら

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