働き方

コロナ時代に嫌われる上司 テレワーク環境下でマネジメント難度高まる (1/2ページ)

 テレワークが普及する中、上司に求められる“傾聴力”はますますグレードアップしていると言います。傾聴には自信があるという人も、傾聴の方向性がずれていないかどうか、改めてチェックを! 上司部下の会話の対比でわかりやすく解説します。

 コロナ時代の好かれる上司・嫌われる上司とは

 新型コロナウイルスの影響により、働き方に大きな変化が起きています。特に大きな変化として挙げられるのは、仕事をする場所・時間・コミュニケーション手段の3つです。3つの変化により、社員一人ひとりが多様な仕事環境で働ける社会が実現しつつあります。

 一方で、業務推進はもちろんのこと、部下がどのような悩み・不安を抱えているか、上司は把握しづらく、マネジメント難度や負荷が高まっています。そのような変化の大きい環境下で、好かれる上司と嫌われる上司の評価の分かれ目はどう変化するのか、考えていきます。

 今までの職場で、好きな上司と嫌いな上司の違いは何だったでしょうか。いくつか挙げられると思いますが、その中でも「自分(部下)の気持ちを察してくれる」ことは、違いの一つではないでしょうか。テレワーク環境下では、「部下の気持ちを察する」ことが通常以上に強くに求められることになります。

 このように書くと、「好かれる上司が良い上司とは限らない」「部下に迎合するのが良い上司ではない」と思う方もいらっしゃるでしょう。もちろんその側面はあります。ですが、テレワーク下という環境において、部下から心理的に距離をおかれると、マネジメントは一層難しくなります。

 部下から自発的に報告を上げたり、ささいな相談をしたりするハードルが高くなり、その状態が続くと、不安や心配事をためることになります。そして気づいたら取り返しのつかないような大きなミスにつながったりもするのです。だからこそ、部下の気持ちを察する力が、これまで以上に求められます。

 嫌われる上司は、意識が自分に向いている

 では、部下の気持ちを察するには、どのような関わりが必要でしょうか。今回は、傾聴という、「相手の話の背景にある気持ちを聴く関わり」をご紹介します。傾聴には3つのポイントがあります。それぞれについて見ていきましょう。

 ポイント1:自分ではなく、「部下に意識」を向ける

 テレワーク環境下では、相手よりも自分に意識が向きがちになります。自分に意識が向いている状態とは、相手の話を聞きながらも、自分が気になる別のことを考えている状態です。WEB会議で相手が話している最中に、その内容の結末を予測して、次の質問を考えていることはないでしょうか。ここでは、よりイメージしやすいようにテレワーク環境下での上司と部下の対話例で、対比してみましょう。

 【自分に意識が向いている状態】

 【部下】A社の担当って、私じゃないと駄目でしょうか? 実は、A社のプレゼンについて、……

 【上司】(たぶん、A社の担当が嫌だって言うんだろうな。どうすれば納得してくれるかな……)

 【部下に意識を向けている状態

 【部下】A社の担当って、私じゃないと駄目でしょうか? 実は、A社のプレゼンについて、……

 【上司】(A社のプレゼンについてか、部下の表情がつらそうだな。何が不安なのだろう)

 自分に意識を向けて聞きがちな上司は、部下の想いや気持ちはもちろんのこと、話自体が耳に入っていません。上司は部下の話を聞いていると思っていても、部下からすると上司が話を聴いてくれないという現象の背景では、このようなことが起きているのかもしれません。部下に意識を向け続けるのは意外と難しいので、まずは自分の意識がどちらに向いているかに気付くことからはじめると良いと思います。

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